【言語文化・古典探究】助動詞 ~ き・けり ~ 解説と練習問題(PDFダウンロード可能)

古典文法

過去・詠嘆の助動詞「き・けり」の基本的な活用、過去と詠嘆の識別方法などをわかりやすく解説しています。また、識別の練習問題を無料でダウンロードすることができます!

助動詞「き・けり」の基本知識

助動詞「き・けり」には過去の意味があり、「けり」には詠嘆の意味もあります。

「き」は せ・〇・き・し・しか・〇 という特殊型、

「けり」は けら・〇・けり・ける・けれ・まる というラ変型で活用します。

「き・けり」はともに連用形接続で、「き」は例外的にカ行変格活用、サ行変格活用の未然形に接続することがあります。

【助動詞「き」の意味】

過去経験・直接過去)「~た」 …動作主が直接体験した過去を表す

例①)聞きよりもまして、 言ふかひなくぞ こぼれ破れたる。(土佐日記)
  (聞いていたより、言い表すことができないほど、壊れ傷んでいる。)

【助動詞「けり」の意味】

過去伝聞・間接過去)「~た」 …動作主が別の人物が体験した過去を表す

例②)年を経てよばひわたりけるを、からうじて盗み出でて、いと暗きに来けり。(伊勢物語)
(長年求婚しつづけてきたが、やっとのことで盗み出して、たいそう暗いところに来た。)

詠嘆 「~だなあ」 …感動を表す (会話文や和歌のいい切りで出やすい

例③)月のいとはなやかにさし出でたるに、今宵は十五夜なりけり(源氏物語)
(月がたいそう明るく出たので、今夜は十五夜であったなあとお思い出しになって)

↓ 基本的な文法事項をまとめたプリントです。(復習などに使ってください。)

古典文法 助動詞「き・けり」 

助動詞「けり」の識別

助動詞「けり」には①過去、②詠嘆の2つの意味があるため、その言葉が何の意味になるのかを判断(識別)する必要があります。

会話文や和歌・俳句のなかにあり、「だなあ」と訳すことができる。

②「けり」の前に「なり」がついて「なりけり」になっている

 → ①と②の場合は「詠嘆」、異なる場合は「過去」と判断するようにしてください。

※ 例外が多くあるので必ず訳を確認し、違和感がないかどうかの確認を行ってください。 

助動詞「せ」の識別

助動詞「せ」には ①使役 ②尊敬 ③過去 の3つの意味があるため、その言葉が何の意味になるのかを判断(識別)する必要があります。

「せ」の上が何活用になっているか(接続しているか)を確認する。

未然形に接続している ⇒ 使役 or 尊敬

連用形に接続している ⇒ 過去 (連用形以外に接続する例外あり。)

「給ふ」や「おはす」などの尊敬語があるかないか確認する。

尊敬語が接続している ⇒ 尊敬

尊敬語が接続していない ⇒ 使役

ただし、例外もあるので意味を確認し、違和感がないかどうか見るようにしてください。

 ※ 動詞の「す」の判別も含まれる場合があります。その際は、用言に接続してるかどうかを確認して、動詞、助動詞の区別をつけるようにしてください。

練習問題(PDFダウンロード可能)

助動詞「す・さす・しむ」の練習問題です。

無料でダウンロードすることができます!(できない場合は連絡ください。)

助動詞「けり」 練習問題 識別①

助動詞「けり」 練習問題 識別②

助動詞「せ」の識別 練習問題

助動詞「せ」の識別 練習問題②

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