【言語文化・古典探究】動詞 ~活用の種類と活用形~ 解説と練習問題 (PDFダウンロード可能)

古典文法

動詞の活用の種類・活用形の識別の仕方、ア行とワ行の違いなどをわかりやすく解説しています。また、活用表・識別の練習問題を無料でダウンロードすることができます!

動詞の種類

動詞の活用は

①四段活用 ②上二段活用 ③下二段活用 ④上一段活用 ⑤下一段活用

⑥カ行変格活用 ⑦サ行変格活用 ⑧ナ行変格活用 ⑨ラ行変格活用

の9種類に分けられます。

①~⑤を正格活用、⑥~⑨を変格活用と呼びます。

それぞれの動詞は決まった活用(語尾が変化すること)があり、助動詞の識別などで使うためそれぞれの動詞が何活用の何形なのかを判断することが大事になります。

四段活用 …「思ふ」や「書く」などの動詞があり、「a・i・u・u・e・e」と活用します。

上二段活用 …「落つ」や「起く」などの動詞があり、「i・i・u・uる・uれ・iよ」と活用します。

下二段活用 …「覚ゆ」や「受く」などの動詞があり、「e・e・u・uる・uれ・eよ」と活用します。

上一段活用 …「着る」や「見る」など決まった動詞があり(ヒイキニミイルで暗記します。)、「i・i・iる・iる・iれ・iよ」と活用します。

下一段活用 …「蹴る」の1語のみで、「け・け・ける・ける・けれ・けよ」と活用します。

カ行変格活用 …「来る」とその複合動詞で、「こ・き・く・くる・くれ・こ/こよ」と活用します。

サ行変格活用 …「す」「おはす」とその複合動詞で、「せ・し・す・する・すれ・せよ」と活用します。

ナ行変格活用 …「死ぬ」「往(去)ぬ」の2語で、「な・に・ぬ・ぬる・ぬれ・ね」と活用します。

ラ行変格活用 …「あり」「をり」「はべり」「いまそかり」の4語で、「ら・り・り・る・れ・れ」と活用します。

この段階で、活用の種類と活用の仕方を暗記するようにしましょう。

活用の種類の識別

文中で出てくる動詞が何活用か、上記で見た9種類に分ける必要があります。

方法として、④~⑨は動詞・語による判断、①~③は打消の語を付けて判断していきます。

まず、動詞が決まっているものは「語」で判断します。

①「蹴(る)」なら下一段、「来(く)」ならカ変、「死・往・去(ぬ)」ならナ変、「あ(り)・を(り)・はべ(り)・いまそか(り)」ならラ変と判断する。

②上一段とサ変は特殊で語幹を持たず、動詞自体が活用するの(例:る→ない)で、指定されている動詞が、上一段、サ変の活用表の語なのかどうか確認して判断する。

上一段活用は「ヒイキニミイル」と暗記し、「着る」、「見る」、「似る・煮る」、「干る」、「射る・鋳る・沃る」、「居る・率る」がある。

次に、「打消」の語をつけて判断します。

①ず(ない)+ a  → 四段活用  例)「書く」を否定すると「書か(ka)ない」なので四段

②ず(ない)+ i  → 上二段活用 例)「落つ」を否定すると「落ち(ti)ない」なので上二段 

③ず(ない)+ e  → 下二段活用 例)「受く」を否定すると「受け(ke)ない」なので下二段

この手順でその動詞の活用の種類を答えることができます!

動詞の語幹

動詞の活用しない部分のことを「語幹」と言い、〇行と答えます。

例えば、「書く」なら「く」が活用し、「書」の部分は変化しないため「書」が語幹になります。

ほとんどは、現在使われている動詞と同じものになるため問題ありませんが、「ア行」「ヤ行」「ワ行」には注意が必要です。

「ア行」は「得」と「心得」の2語のみ

「ヤ行」は「老ゆ」「悔ゆ」「報ゆ」「覚ゆ」「燃ゆ」「絶ゆ」「見ゆ」など。

「ワ行」は「植う」「飢う」「据う」など。

これらは特殊なものになるため、暗記するようにしましょう。

活用形の識別

活用の仕方にはルールがあり、決まった語形が6種類あります。

未然形 …まだ事柄がなっていない状態を表す。下に「打消」や「推量」などの語を伴う。

連用形 …「接続」の役割を果たす。文中の多くは連用形になる。

終止形 …言い切りを表す。文末や~となどに接続することが多い。

連体形 …名詞や代名詞などを修飾する役割を持つ。

已然形 …すでに事柄が実現したことを表す。「ども」を伴うことが多い。

命令形 …命令を表す形。軍記物語に多い。

識別は、①終止形・命令形 → ②已然形 → ③連体形 → ④未然形→ ⑤連用形 の順で行います。

①文末にある、「~と」の前にある場合や「まじ・めり・らし・らむ」などがあれば「終止形」、命令していれば「命令形」と判断。

②下に「ども」や「ば」があったり、「こそ」が上にある場合は「已然形」と判断。

③下に「体言」や「ごとし・なり・たり」がある場合は「連体形」と判断。

④下に「打消(ず)」や「推量(む)」など(未然接続の助動詞)があれば「未然形」と判断。

⑤それ以外(特に「て」があるのは)は「連用形」と判断する。

基本的には上記の方法で識別することができますが、活用表でも確認するようにしましょう。

※ 係助詞「ぞ・なむ・や・か」があれば連体形、「こそ」があれば已然形になる「係り結び」に注意してください。

↓ 基本的な文法事項をまとめたプリントです。(復習などに使ってください。)

古典文法 動詞

練習問題(PDF)

動詞の活用表、識別の練習問題です。

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動詞 練習問題 活用表①

動詞 練習問題 活用表②

動詞 練習問題 活用表③

動詞 練習問題 識別(活用の種類・活用形)①

動詞 練習問題 識別(活用の種類・活用形)② 

動詞 練習問題 識別(活用の種類・活用形)③

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