完了・存続の助動詞「たり・り」の基本的な活用、助動詞「たり」の識別方法などをわかりやすく解説しています。また、識別の練習問題を無料でダウンロードすることができます!
助動詞「たり・り」の基本知識
助動詞「たり・り」には完了と存続の2つの意味があります。
「たり・り」はともにラ変型で
「たら・たり・たり・たる・たれ・たれ」、「ら・り・り・る・れ・れ」と活用します。
「たら」は連用形接続、「り」はサ変の未然形・四段の已然形に接続します。
※「り」の接続は頭文字をとって「サ(サ変)ミ(未然)シ(四段)イ(以前)」で覚えます。
①完了「~た」 …動作・状態がすでに終了していることを表す。
例①)子の時ばかりに、家のあたり、昼の明かさにも過ぎて光りたり。(竹取物語)
夜の十二時ごろに。家のあたりが、昼の明るさにも増して、光り輝いた。
②存続「〜ている」 …ある状態が継続していることを表す。
例②)夕日の差して山の端いと近うなりたるに、烏の寝所へ行くとて (枕草子)
夕日がさして、山の端に近くなっているところに、鳥が巣に帰ろうとして
↓ 基本的な文法事項をまとめたプリントです。(復習などに使ってください。)
「たり・り」の識別
助動詞「たり・り」には「完了」と「存続」の2つの意味があります。
基本的に文脈判断で、動作が完了していれば「完了」、状態の継続なら「存続」にします。
傾向としては、「完了」よりも「存続」として使われることが多いです。
「たり」の識別
助動詞「たり」「たる」「たれ」には、上記で見た「完了・存続」と「断定」の2つの意味があります。
識別をしないで訳すと文意が変わってしまうため、どちらなのかを確認する必要があります。
①「たり」の上が何になっているか(接続先)を確認する。
連用形に接続している ⇒ 完了・存続
体言に接続している ⇒ 断定
※ 2つの助動詞の活用はほぼ同じになるため、下に続く後での判別はできない。
②文訳で判断する。
「たり」が含まれている文を訳して、
「~た」や「~している」なら「完了・存続」、「~である」なら「断定」と判断する。
「たり」だ「断定」で使われることは少なく、ほとんどが軍記物語・俳句で使われています。
基本的には接続先で判断し、訳して合っているかどうかの確認をするようにしてください。
「る・れ」の識別
助動詞「たり」「たる」「たれ」には、上記で見た「完了・存続」の他に
受身・可能・自発・尊敬の助動詞「る・らる」があります。
識別をしないで訳すと文意が変わってしまうため、どちらなのかを確認する必要があります。
識別の方法としては「る・れ」の上が何になっているか(接続先)を確認する。
未然形に接続している ⇒ 受身・可能・自発・尊敬
サ変の未然形・四段の已然形に接続している ⇒ 完了・存続
ほとんどが、接続先を確認することができますが、文意を必ず確認するようにしてください。
練習問題(PDFダウンロード可能)
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助動詞「たり」の識別 練習問題 ②
助動詞「る・れ」の識別 練習問題②
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