断定の助動詞「なり・たり」の基本的な活用、助動詞「たり」の識別方法などをわかりやすく解説しています。また、識別の練習問題を無料でダウンロードすることができます!
助動詞「なり・たり」の基本知識
助動詞「なり・たり」には「断定」の意味があります。
「なり」は体言と連体形、「たり」は連体形に接続し
形容動詞のナリ活用・タリ活用と同じように
「なら・なり(に)・なり・なる・なれ・なれ」「 たら・たり(と)・たり・たる・たれ・たれ」
と活用をします。
※ 補助活用の「に」と「と」は他の助動詞と同じように、下が助動詞のときに用いられます
「たり」は主に、漢文や軍記物語で使われ、「なり」は文学作品で使われる傾向があります
①断定「~だ」 …何であるかの動作を断定的に述べる
例①)しかるを忠盛備前守たりし時、鳥羽院の御願、得長寿院を造進して、(平家物語)
忠盛が備前守であった時、鳥羽天皇のご意志で、得長寿院を建立して
②存在「~である」 …物事があることを表す助動詞
例②)天原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも(古今和歌集)
天を仰いで遠くを眺めれば、月が昇っている。あの月は奈良の春日にある、三笠山に昇っていたのと同じ月なのだなあ
※存在の意味で使われることはすくないため、ひとくくりに「断定」としても問題はないです。
↓ 基本的な文法事項をまとめたプリントです。(復習などに使ってください。)
「たり」の識別
助動詞「たり」「たる」「たれ」には、「完了・存続」と「断定」の2つの意味があります。
識別をしないで訳すと文意が変わってしまうため、どちらなのかを確認する必要があります。
①「たり」の上が何になっているか(接続先)を確認する。
連用形に接続している ⇒ 完了・存続
体言に接続している ⇒ 断定・存在
※ 2つの助動詞の活用はほぼ同じになるため、下に続く後での判別はできない。
②文訳で判断する。
「たり」が含まれている文を訳して、
「~た」や「~している」なら「完了・存続」、「~だ、~である」なら「断定」と判断する。
「たり」だ「断定」で使われることは少なく、ほとんどが軍記物語・俳句で使われています。
基本的には接続先で判断し、訳して合っているかどうかの確認をするといいです!
「なり」の識別
助動詞「なり」には「断定」と「伝聞・推定」の2つの意味があります。
識別をしないで訳すと文意が変わってしまうため、どちらなのかを確認する必要があります。
識別の方法は「なり」の上が何になっているか(接続先)を確認することで、
体言・連体形に接続している ⇒ 断定・存在
終止形・ラ変の連体形に接続している ⇒伝聞・推定
となります。
練習問題(PDFダウンロード可能)
助動詞「たり」の識別と助動詞「なり」の練習問題 です。
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助動詞「たり」の識別 練習問題 ②
助動詞「なり」の識別 練習問題②
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