枕草子の「はしたなきもの」の解説と問題を無料で閲覧・ダウンロードすることができます!
枕草子とは
「枕草子」は平安時代中期、995~1001年の間に清少納言によって書かれた随筆です。
清少納言は紫式部と並び称される平安時代の女流作家で、一条天皇の中宮となった藤原定子に仕えていました。
平仮名を中心とした和文で綴られ、兼好法師の「徒然草」、鴨長明の「方丈記」とともに「三大随筆」の1つとされています。
300の章段からできており、内容において
①類聚的章段…「ものずくし」と呼ばれる章段で「〜のもの」など特定のものを持ち出し、それの説明、主観的解説が書かれている。
②随想的章段…自然など風景についての感想や歌の書き留めなどが書かれている。
③日記的章段…中宮定子の女房として仕えていた間に起きた出来事や伝聞したことについて書かれている。
の3つに分けられます。
「はしたなきもの」の大なかな内容
類聚的章段の1つで
「他の人の事なのにでしゃばってしまうこと」など清少納言が「はしたなきもの」と思ったものを羅列している内容です。
原文
はしたなきもの。異人を呼ぶに、われぞとさし出でたる。物など取らするをりはいとど。おのづから人の上など打ち言ひそしりたるに、幼き子どもの聞き取りて、その人のあるに言ひ出でたる。あはれなることなど、人の言ひ出で、うち泣きなどするに、げにいとあはれなりなど聞きながら、涙のつと出で来ぬ、いとはしたなし。泣き顔つくり、気色異になせど、いとかひなし。めでたきことを見聞くには、まづただ出で来にぞ出で来る。
現代語訳
きまりが悪いもの。他の人を呼んでいるのに、自分だとでしゃばってしまったこと。物などを与えるときは、いっそう。たまたま人の身の上などを口にして悪く言ったところ、幼い子が聞いて、その人がいるときに言い出してしまうこと。しみじみと心打たれることなどを、人が言い出して、声をあげて泣いたりなどする時に、本当に、とても気の毒だ、などと聞くけれど、涙がすぐに出てこないのは、とてもきまりが悪い。泣き顔を作り、悲しむそぶりもをしても、まったく効き目がない。喜ばしいことを見聞きするのは、すぐにひたすら出てくるものだ。
解説(ポイントのみ)
①はしたなきもの。異人を呼ぶに、われぞとさし出でたる。
「はしたなき」は「きまりが悪い」という意味。「ぞ」は強意の係助詞で、結びの語は「たる」。「たる」は連用形に接続しているため「完了」の助動詞。
②物など取らするをりはいとど。おのづから人の上など打ち言ひそしりたるに、
「たる」は連用形に接続しているため「完了」の助動詞。
③幼き子どもの聞き取りて、その人のあるに言ひ出でたる。
「たる」は連用形に接続しているため「完了」の助動詞。
④あはれなることなど、人の言ひ出で、うち泣きなどするに、
⑤げにいとあはれなりなど聞きながら、涙のつと出で来ぬ、いとはしたなし。
「ぬ」は未然形に接続しているため「打消」の助動詞(下の体言は省略されている)。
⑥泣き顔つくり、気色異になせど、いとかひなし。めでたきことを見聞くには、まづただ出で来にぞ出で来る。
「気色」は「様子」という意味。「ぞ」は強意の係助詞で、結びの語は「出で来る」。
練習問題(PDFダウンロード可能)
問題は
①本文中にある動詞・助動詞の確認問題(品詞分解)
②読解問題
の2パターンあります。
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学校で学習してない文法事項や知識があった場合は解かずに次の問題を解いてください。
枕草子「はしたなきもの」 読解問題②
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