【言語文化・古典探究】助動詞 ~つ・ぬ~ 解説と練習問題(PDFダウンロード可能)

古典文法

完了・強意の助動詞「つ・ぬ」の基本的な活用、助動詞「ぬ」の識別方法などをわかりやすく解説しています。また、識別の練習問題を無料でダウンロードすることができます!

助動詞「つ・ぬ」の基本知識

助動詞「つ・ぬ」には 完了と強意 の2つの意味があります。

「つ」は て・て・つ・つる・つれ・てよ という下二段型

「ぬ」は な・に・ぬ・ぬる・ぬれ・ね というナ変型で活用します。

「つ・ぬ」はともに連用形接続になります。

完了「~た」 …動作・状態がすでに終了していることを表す。下に過去の助動詞を伴うことが多い

例①)五年六年のうちに、千年や過ぎにけむ、かたへはなくなりけり。(土佐日記)

例②)高き山の峰の、下り来べくもあらぬに、置きて逃げて来。(大和物語)

強意(確述)「きっと~」 …語句などを強調する役割を持つ。下に推量の助動詞があることが多い。

例③)くちをしきこと多かれど、え尽くさず。とまれかうまれ、とく破りむ。(土佐日記)

例④)潮満ちぬ。風も吹きべし。(土佐日記)

※ テキストによっては3つ目の意味として「並列」が記載されていますが、識別の問題として出題されることはほぼないので、気にしなくて大丈夫です。

↓ 基本的な文法事項をまとめたプリントです。(復習などに使ってください。)

古典文法 助動詞 「つ・ぬ」

「つ・ぬ」の識別

助動詞「つ・ぬ」には「完了」と「強意」の2つの意味があります。

基本的に文脈判断で、動作が完了していれば「完了」、それ以外なら「強意」にします。

文脈判断以外でも下に続く言葉からも判断することができ、

①下に「過去」の助動詞が続く → 「完了」と判断

②下に「推量」の助動詞が続く → 「強意」と判断

※ 強意の場合は「なむ」「てむ」「ぬべし」「つべし」の形が多い。

「ぬ」の識別

助動詞「ぬ」には ①打消 と ②完了・強意 の2つの助動詞があるため、その言葉が何の意味になるのかを判断(識別)する必要があります。

①「ぬ」の上が何活用になっているか(接続しているか)を確認する。

 未然形に接続している ⇒ 打消

 連用形に接続している ⇒ 完了 or 強意

②「ぬ」の下に続く言葉が何かで判断する。

 体言が続いている ⇒ 打消 (体言以外にも接続することもあります。)

 「。」や「と」などの文末表現 ⇒ 完了 or 強意

「強意」は「なむ」「てむ」「ぬべし」「つべし」など「推量」を表す言葉が続くことが多いです。

最初は①の何に接続しているかで判断し、①で判断できない場合、②の続く言葉を見るようにしてください。

「に」の識別

助動詞「に」には ①完了 と ②断定 の2つの助動詞があるため、その言葉が何の意味になるのかを判断(識別)する必要があります。

①「に」の上が何活用になっているか(接続しているか)を確認する。

 連用形に接続している ⇒ 完了 or 強意

連体形 または 体言 に接続している ⇒ 断定

②「に」の下に続く言葉が何かで判断する。

 「あり」が続き「にあり」や「にやあらむ」などの形になっている ⇒ 断定

それ以外 ⇒ 完了・強意

②に関してはどちらの「に」も連用形になるため、例外が多くあります。

練習問題(PDF)

助動詞「つ・ぬ」の完了と強意の識別 と 助動詞「ぬ」の識別の練習問題 です。

無料でダウンロードすることができます!(できない場合は連絡ください。)

助動詞「つ・ぬ」の識別 練習問題 

助動詞「ぬ」の識別 練習問題①

助動詞「ぬ」の識別 練習問題② 

助動詞「に」の識別 練習問題①

助動詞「に」の識別 練習問題②

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