【言語文化・古典探究】徒然草 〜 亀山殿の御池に 〜 解説と練習問題(PDFダウンロード可能)

古典読解

徒然草の「亀山殿の御池に」(第51段)の解説と問題を無料で閲覧・ダウンロードすることができます!

徒然草 とは

「徒然草」は鎌倉時代末期の1330年頃に吉田兼好(兼好法師)によって書かれた随筆です。

清少納言の「枕草子」、鴨長明の「方丈記」とともに三大随筆の1つとされ、現代においても高く評価されている作品です。

「つれづれなるまゝに、日くらし、硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。」という有名な一文で始まり、224段あります。

世の中は「無常(一定ではないということ)」であり、何かに執着することはよくない、という「死生観」について書かれています。

タイトルの「つれづれ」は「変化のない環境で感ずる退屈」を意味し、「草」は「書物」を意味します。

同じ時代の作品には、「増鏡」や「無名草子」などがあります。

「亀山殿の御池に」の大まかな内容

 後嵯峨上皇が亀山御所のお池に、大井川から水を引こうと思い、近くの住人に水車を設置させたが、機能しなかった。そこで、宇治の人に作り直させると、うまく機能したので、何事もその道に詳しい人が大切だと気付いた。

原文

 亀山殿の御池に、大井川の水をまかせられんとて、大井の土民に仰せて、水車を造らせられけり。多くの銭を賜ひて、数日に営み出だして、掛けたりけるに、大方廻らざりければ、とかく直しけれども、つひに廻らで、いたづらに立てりけり。
 さて、宇治の里人を召して、こしらへさせられければ、やすらかに結ひて参らせたりけるが、思ふやうに廻りて、水を汲み入るゝ事めでたかりけり。
 万に、その道を知れる者は、やんごとなきものなり。

現代語訳

 亀山殿のお池に、大井川の水をお引きになろうとして、大井の住民に命じて、水車をお造らせになった。多くの金銭をお与えになって、数日で作り上げ、設置したが、まったくまわらなかったので、あれこれと直したけれど、最後までまわらないので、役立たずに立っているだけであった。

 そこで、宇治の里の人をお呼びになって、造らせなさったところ、たやすく組み立てて献上したのだが、思うように回り、水を汲み入れるさまが見事であった。

 何事も、その道を理解している人は、特別なものだ。

解説(ポイントのみ)

①亀山殿の御池に、大井川の水をまかせられんとて、大井の土民に仰せて、水車を造らせられけり。

「亀山殿」は後嵯峨上皇の御所、よって省略されている動作主は後嵯峨上皇。まかせ「られ」は「尊敬」の助動詞で、「筆者から上皇」への敬意。「ん」は「意志」の助動詞が音便化したもの。「仰せ」は尊敬語で、「筆者から上皇」への敬意。せ「られ」は「尊敬」の助動詞で「筆者から上皇」への敬意。

②多くの銭を賜ひて、数日に営み出だして、掛けたりけるに、大方廻らざりければ、

「賜ひ」は尊敬語で、「筆者から上皇」への敬意。「たり」は連用形に接続しているため「完了」の助動詞。「大方」は否定を表す副詞。

③とかく直しけれども、つひに廻らで、いたづらに立てりけり。

「り」は存続の助動詞。

④さて、宇治の里人を召して、こしらへさせられければ、やすらかに結ひて参らせたりけるが、

「召し」は尊敬語で、「筆者から上皇」への敬意。させ「られ」は「尊敬」の助動詞で、「筆者から上皇」への敬意。「参らせ」は謙譲語で、「筆者から上皇」への敬意。「たり」は連用形に接続しているため、「完了」の助動詞。

⑤思ふやうに廻りて、水を汲み入るゝ事めでたかりけり。

⑥万に、その道を知れる者は、やんごとなきものなり。

「道」は「方法」を意味する。「なり」は名詞に接続しているため「断定」の助動詞。

問題(PDFダウンロード可能)

問題は

①本文中にある動詞・助動詞の確認問題(品詞分解)

②読解問題

の2パターンあります。

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徒然草「亀山殿の御池に」 品詞分解 問題

徒然草「亀山殿の御池に」 練習問題① 

徒然草「亀山殿の御池に」 練習問題②

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